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中3生物「生殖と遺伝」より、髪色 色々
- 2017-05-30 (火) 1:56
中3「遺伝」
二次元好きならここは逃せない、
髪の、優性形質と劣性形質。
ここを見ている中2以下の生徒たちは、中3の春以降に習いますので、その時に思い出してください。
中3のみなさんは、優性&劣性、今これが解ってないとピンチです。すぐ塾長に申し出ること☆
親から子へと遺伝する性質=形質、には、優性と劣性があります・
優/劣は、「優れている/劣っている」ではなく、
ある特定の形質に対し、出やすいか(優性)/出にくいか(劣性)という意味の名付けです。
ヒトの場合、遺伝子は(父と母から受け継いだ)2種で1セットになっており、
優性+優性で持っている人も居れば、優性+劣性、劣性+劣性の人も居ます。
例えば、
優性遺伝子を大文字のB、劣性遺伝子を小文字のb、とするならば、
BB、Bb、bbの人が、世の中には居るわけですね。
もちろん、
bbは全部が全部劣性、というわけではなく、
「髪色に対して」「目の色に対して」など、特定の形質に関してだけのものです。
なので、
髪色はBB、目の色はbb、だったりもします。
さてここで
金髪という形質に対して、黒髪という形質は「優性」です。
黒髪の親と、金髪の親だと、子供は黒髪の方が出やすい、ということになります。
この時の内訳を、表にまとめます。
①両親ともに黒髪、優性形質のみだった場合
②片方の親が黒髪で優性形質のみ、もう片方の親が金髪(劣性形質のみ)だった場合
③両親ともに黒髪だが、二人とも優性・劣性両方の遺伝子を持っていた場合
優先遺伝子をB(BLACK)、劣性遺伝子をb(blonde)とすると、
こんな感じ。
※劣性遺伝子は、優性と組み合わさるとその性質が表に出ないので、
金髪という劣性の形質が表に出ている場合、遺伝子は劣性のみを持っていると考えられます。
③の場合、
両親ともに黒髪でも、子供が金髪の可能性が出てくるわけですね。
(ピンク色でチェック柄の部分)
人間の髪色の場合、様々な色が出てきてしまうので、
教科書では赤い花&白い花、丸い種子&しわのある種子、という、
わかりやすい例で学習することになります。
テストに出るハナシは塾でするとして(ぇ)、
髪や目。
日本人(というかアジア人全般)の特徴である、「黒髪&茶色の目」ですが、
こちらは優性遺伝です。
ゲームとかアニメを見ていると、金髪碧眼に憧れたりしますよね!
巽先生なんて、見る度ひゃっほぅしてますけどね!←
上で述べた髪色を表現するとしたら
こんな感じ(オタクっぷり炸裂)。
目の色の場合も、優性/劣性が関わるのですが、
優先遺伝子をB(Brown)、劣性遺伝子をb(blue)として、
表にすると、
こうです。
髪色の場合
黒>茶(かなり幅広い)>金>赤 >>>>越えられない壁>>>> 白
なんだそうです。
「白」は、色素を出せないがためにそうなるので、
それ以外の色を並べてみました。
(色付けは、多少極端になってます)
とはいえ
こういう色は、トリは出ますが、ヒトは出ません。
アニメにはもっさり居ますけどね~
習った知識で、こうして並べて考えてみると、興味深いもので。
優性遺伝子だけを持った黄色いネズミは、短時間で死に至る、とか(高校で習います)、
劣性遺伝や突然変異によって起こる色素を持たない「アルビノ」は、髪や肌が白くなる(眼は赤くなる)とか。
学校で習うのは、あくまで「基本」です。
受験のために覚えるのも良いですが、ちょっと、その先に、興味を持って学んでみませんか?