閑さや
- 2023-05-28 (日)
人はそれぞれ日常にささやかな楽しみを持つものである。
私の場合サウナがそのひとつだ。
夜のサウナは仕事柄週末のみ。かわりに、朝サウナをちょくちょく楽しむ。
朝といっても昼に近い。サウナ飯が仕事前の昼食だ。
先日、我がホームグラウンド「やよいの湯」で「フィンランド式サウナ」が新設された。
流行を追わない(というよりきわめて疎い)私は新商品や新店といったものに縁が薄い。
しかしこれはオープン初日の開店時に訪れた。新装開店を狙うのは、学生時代のパチンコ屋以来である。
もともとあった「よもぎ蒸」とよばれるスチーム系低温サウナ施設を「フィンランド式」に改装したのだが、「テレビがないのが残念」というのが最初の感想だ。
「よもぎ蒸」がそうであったように、かぎ型に細長く全体に光が抑えられた空間。そのコーナーにあたる部分でサウナストーンが円柱形の容器内で赤く熱せられ、上部の逆円錐形のタンク様の装置から水が滴り、一定間隔で放水がおこる。
細長いかぎ型の奥には、座段が中段、上段と続き、さらに薄暗くなる。
まず下段にあぐらをかく。室内を改めて見回すと砂時計がひとつあるだけで温度計も12分計もない。
程よい暑さだが少し物足りなさを感じ上段へ移った。
すると放水。数秒後に強烈な熱波が頭上から全身を包む。心地よい。
光が抑えられた静寂な空間。時々おこる「焼け石に水」の激しい蒸発音が、静けさを一層演出する。
芭蕉の名句が頭をよぎる。テレビを設置しないのは正解だった。
冷水と外気で体を整え、高温サウナと静寂サウナ(勝手に命名)を交互に楽しみ英気を蓄えた。
2号 905
- 2023-05-26 (金)
ここ数日季節外れの台風について耳にする。
今朝のニュースは「猛烈な台風2号、沖縄地方接近の可能性!」
すごいヤツが、フィリピン東方から西進しているらしい。
またこの「2号」が気になる。
なじみのある台風ナンバーはやはり10台だ。若くても7号、8号がせいぜいだった気がする。
それが「2号」とは季節外れもうなずける。初めて聞く台風ナンバーだ。
5月も終わるころに「2号」というのも気になる。
2023年1月1日からのカウントだろうから、もう3つ目、4つ目が生まれているのが自然に思う。
今年の台風の発生頻度は小さいのだろうか?
そして極めつけが中心気圧905hPa!これこそ聞いたことがない。
950あたりで「すげぇのが来たな」などとつぶやくものだ。
水銀柱に換算すると68㎝に満たない!(1気圧で76㎝)
これも地球規模で乱れた気候が原因なのだろう。
「接近」だけでも大ごとだが、どうか「上陸」だけはしませんように。
おみやげ シマエナガ
- 2023-05-17 (水)
各中学校では中3生が修学旅行から続々と無事帰着中のようだ。
わが教室でも数名の生徒がキラキラした笑顔(よほど楽しかったのだろう)でおみやげを届けてくれた。
甘いお菓子に感動が薄い私だが、とびきりの笑顔を伴うこの小さなまごころには、いつも心癒される。うれしい。ありがとう。
しかし今回は、また別の小さな感動も沸き起こった。おみやげのお菓子のパッケージだ。なんとかわいらしい。
オジサンには不釣り合いな感動だが、素直な感想だ。このあたりの修学旅行先での土産物は見慣れたものが多いが、これは初めてだ。
野生動物や野鳥の知識が乏しい私には、商品名の「シマエナガ」も初めて耳にする。
体長14㎝はスズメより小さいくらいか?それほど気にもならないが、体重わずか8gは目を見張った!1円玉8個分?鳥とはそんなに軽いものか?上皿てんびんで測定するレベルだ。
それでこのマルッとした見た目。個体の輪郭ほとんどが羽毛なのか?
この「シマエナガ」を求めて旅に出たくなった。
帰宅後おいしくいただきました。
体育祭と洗礼
- 2023-05-15 (月)
十勝の小中学校は運動会・体育祭が5月から6月にかけて行われるのが恒例だ。
朝晩は冷え込むことも多いが、お日さまに愛されているこの十勝では、この時期に全国を驚かせる最高気温を記録することも珍しくない。
運動会・体育祭は児童生徒、学校関係者のみならず、家族、親戚、果ては地域全体で楽しむことも恒例だ。今年はコロナ制限もかなり緩み、かつての熱気に満ちることだろう。年度の序盤を飾る、最も華やかで、最も開かれたスクールイベントといえる。汗とほこりにまみれ、大いに楽しんでほしい。
帯広市内の中学校では5月最後の土曜日に予定されている。
すると、今まさに学校内のムードは体育祭一色だろう。
しかし中学生諸君!忘れないでくれたまえ!前期中間テストのことを。
体育祭後10日足らずで中間テストなんてのもよく聞く話だ。
体育祭が終わって、「さぁ勉強!」では遅すぎることもある。
日々習う内容の理解度確認だけは今やっておくべきだ。出来れば英語と数学は練習問題等で「演習」もやっておきたい。
特に中1はこの時期、新出内容と既習内容の「混同」が起こりやすい。
分かっているつもりのことでも「混同」が起こることを自覚して、「加減法では〇〇、乗除法では△△。」「be動詞の文では~、一般動詞のときは~。」といった確認を今、必ずやっておこう。
中1は中間テストが終わって初めて気づく「中学生とは…」がとても多いものだ。
中間テストが「恐怖の洗礼」にならないように今やるべきことをやろう!
夜桜と満月
- 2023-05-11 (木)